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COVID-19入院例に中和抗体LY-CoV555は無効

2021年1月6日  New England Journal of Medicine

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者に用いる中和モノクローナル抗体LY-CoV555の有効性をプラセボ対照無作為化治療薬プラットフォーム試験で評価。終末臓器不全のないCOVID-19入院患者314例全例にレムデシビルを投与し、必要に応じて補助酸素などの支持療法も併用した。 2020年10月26日、データ安全性モニタリング委員会が無益性のため登録中止を勧告した。症状発症からの期間中央値は7日だった。5日時、LY-CoV555群の81例(50%)、プラセボ群の81例(54%)が、肺転帰の7分類の順序尺度のうち良好の2分類いずれかに該当した。LY-CoV555群の方がプラセボ群より良好になるオッズ比は0.85(95%CI 0.56-1.29、P=0.45)だった。安全性の主要複合転帰(5日目までの死亡、重篤な有害事象、臨床グレード3または4の有害事象)の割合は、LY-CoV555群(19%)とプラセボ群(14%)で同等だった(オッズ比1.56、同0.78-3.10、P=0.20)。持続的回復の率比は1.06だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集していま...