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入院患者の高血圧治療で転帰悪化例も

2021年1月7日  Journal of the American Medical Association

米国で、入院中の高血圧治療とその後の転帰をコホート研究で検討。心疾患以外で入院した成人患者2万2834例(平均年齢65.6歳、56.9%が女性、69.9%が白人)を対象に、高血圧治療(降圧薬静注または新規クラスの降圧薬内服)とその後の急性腎障害、心筋障害、脳卒中との関連を評価した。 その結果、1万7821例(78%)に入院中1回以上高血圧を認め、このうち5904例(33.1%)を治療していた。患者背景と血圧を傾向スコアでマッチさせると、高血圧を治療した患者は治療しなかった患者よりも、その後の急性腎障害(10.3% vs. 7.9%、P<0.001)と心筋障害(1.2% vs. 0.6%、P=0.003)の発生率が高かった。治療した患者が治療しなかった患者よりも転帰が良好だった血圧域はなかった。高血圧がある患者の9%で退院時に降圧療法を強化したが、退院時の薬物療法強化に翌年の血圧制御改善との関連は認められなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・...