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てんかん発作は妊娠中に増えるのか

2021年1月7日  New England Journal of Medicine

妊娠中のてんかん女性患者351例を対象に、妊娠中の発作頻度を検討する多施設共同前向き観察コホート研究を実施。妊娠中から産後6週まで(妊娠期:期間1)と産後6週以降の7.5カ月間(産後期:期間2)に発生した発作の頻度を比較した。対照として、妊娠していないてんかん女性患者109例を同じ期間追跡した。主要評価項目は、期間1に起きた意識障害を伴う発作の頻度が期間2よりも高かった被験者の割合とした。このほか、期間1の最初の9カ月間に投与した抗てんかん薬の用量の変化も比較した。 意識障害を伴う発作歴があり、期間1と期間2のデータが得られた女性は妊娠群299例、対照群93例だった。主要評価項目の発生頻度は、妊娠群23%、対照群25%だった(オッズ比0.93、95%CI 0.54-1.60)。妊娠中に抗てんかん薬の用量を1回以上変更した患者の割合は、妊娠群74%、対照群31%だった(オッズ比6.36、95%CI 3.82-10.59)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Commun...