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情動・行動的問題のある若年者で診断横断的CBTが有益

2021年1月8日  JAMA Psychiatry

デンマークで、治療閾値未満の不安や抑うつ症状、行動障害が6-16歳の若年者396例(平均年齢10.3歳、52.0%が男児)を対象に、診断横断的認知行動療法(CBT)プログラム「Mind My Mind」(MMM)の有効性を無作為化臨床試験で検討。MMM群には週1回のCBTセッションを9-13回、対照群には通常管理を実施した。 その結果、18週時の子どもの強さと困難さアンケート(SDQ)尺度(範囲0-10点、得点が高いほど苦痛や障害の重症度が高い)は、MMM群で2.34点低下、対照群で1.23点低下した(群間差1.10、95%CI 0.75-1.45、P<0.001、Cohenのd=0.60)。奏効例(SDQスコアが1点以上低下)は対照群(46.7%)よりもMMM群(73.1%)の方が多く、治療必要数は4例だった。親が報告した不安、抑うつ症状、日常生活機能、学校への出席、主要な問題の変化に有意な便益が認められた。学校への出席を除き、いずれの便益も26週時まで持続した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり...