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透析患者のゾルピデム、トラゾドンより転倒骨折リスク高い

2021年1月10日  専門誌ピックアップ

維持血液透析を実施する患者の不眠治療に用いるゾルピデム療法またはトラゾドン療法の開始と転倒関連骨折リスクの関連を後ろ向きコホート研究で検討。米国腎データシステムレジストリ(2013-16年)に登録された維持血液透析を受けている患者3万1055例を対象とした。 30日間の追跡調査期間中に転倒関連骨折101件が発生した。ゾルピデム(1万8941例)またはトラゾドン(1万2114例)の開始に入院を要する転倒関連骨折の高リスクとの関連が認められた(加重ハザード比1.71、95%CI 1.11-2.63、加重リスク差0.17%、95%CI 0.07-0.29)。この関連は高用量のゾルピデムを処方された個人に顕著に見られた(トラゾドンと比較した高用量ゾルピデムのハザード比1.85、95%CI 1.10-3.01、リスク差0.20%、95%CI 0.04-0.38、トラゾドンと比較した低用量ゾルピデムのハザード比1.60、95%CI 1.01-2.55、リスク差0.14%、95%CI 0.03-0.27)。長期追跡調査期間の感度分析結果もほぼ同じだった。 ■この記事に対する有識者のコメント 小宮靖...