ジストニア性振戦、ボツリヌス筋注で軽減

上肢ジストニア振戦（dystonic tremor）患者30例を対象に、筋電図ガイド下ボツリヌス神経毒素（BoNT）筋肉注射の有効性を無作為化プラセボ対照並行群間比較試験で検討した。 その結果、intention-to-treat集団で、6週時と12週時のFahn-Tolosa-Marin Tremor Rating Scale総スコアは、プラセボ群に比べてBoNT群で有意に低下した（調整後平均差：6週時－10.9、95％CI －15.4-－6.5、P＜0.001、12週時－5.7、－11.0-－0.5、P＝0.03）。Global Impression of Change（PGIC）を用いた評価で、全般的な改善を報告した患者はBoNT群の方が多かった［PGIC 1、2、3：BoNT群4例（26.7％）、6例（40.0％）、5例（33.3％）、プラセボ群5例（33.3％）、10例（66.7％）、0例、P＝0.047］。主観的な手の脱力および動力計で測定した握力は両群同等だった。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名で...