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院外心停止後の退院時生存率、性差の実態調査

2021年1月11日  Circulation

院外心停止(OHCA)後の蘇生に成功した患者4875例(37.4%が女性、62.6%が男性)を対象に、階層的多変量ロジスティック回帰モデルを用いて性別と生存率の関連を検討した。 その結果、女性は男性に比べて高齢で(67.5歳 vs. 65.3歳)、その場に居合わせた人が心肺蘇生を試みた割合(49.1% vs. 54.9%)、目撃者がいた割合(55.1% vs. 64.5%)、ショック適応波形の割合(24.3% vs. 44.6%)が低かった(いずれもP<0.001)。女性は、蘇生処置拒否(Do Not Resuscitate:DNR)指示あり(35.7% vs. 32.1%、P=0.009)および生命維持治療中止(withdrawal of life-sustaining therapy:WLST)指示あり(32.8% vs. 29.8%、P=0.03)の割合が有意に高かった。女性の方が退院時生存率が有意に低かった(22.5% vs. 36.3%、P<0.001、調整オッズ比0.78、95%CI 0.66-0.93、P=0.005)。性別と退院時生存率の関連性はDNRおよびWLST指...