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英コロナ第2波、都市封鎖は段階的規制より死亡減に寄与

2021年1月11日  専門誌ピックアップ

英国が2020年秋の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)第2波拡大抑制対策として導入した3段階の警戒水準による規制や2回目の都市封鎖がCOVID-19による入院および死亡に及ぼす影響を数理モデルで検討した。 その結果、実効再生産数(Rt)の低下率は、段階的規制の第2段階(Tier 2)で2%、第3段階(Tier 3)で10%、全学校閉鎖を伴う北アイルランドの都市封鎖で35%、全学校閉鎖を伴うウェールズの都市封鎖で44%と推定された。段階的規制も都市封鎖も導入しない場合、2020年10月1日から2021年3月31日のCOVID-19大流行で入院28万例と死亡5万8500例が発生するが、段階的規制を導入すると入院患者数は23万8000例、死亡者数は4万8600例に減少することが推定された。学校を閉鎖しないウェールズ式の4週間の都市封鎖(2020年11月にイングランドで発表された都市封鎖とほぼ同じ)によって、2020年11月5日以降の入院患者数はさらに18.6万例、死亡者数は3万6800例に減少したと予測された。学校閉鎖によって、入院患者数は15.7万例、死亡者数は3万300例へと...