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米白人富裕層は世界最高水準の医療を受けていない?

2021年1月11日  JAMA Internal Medicine

高所得米国人の健康転帰が他の先進諸国より良好かを比較有効性研究で検討。経済協力開発機構(OECD)データ、CONCORD-3がんデータおよびMedicareデータを用いて、米国上位1%(32郡)および5%(157郡)の高所得郡に居住する富裕層の白人と他の先進12カ国(オーストラリア、オーストリア、カナダ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、日本、オランダ、ノルウェー、スウェーデンおよびスイス)の平均的な市民の健康転帰を評価した。 その結果、米国上位5%の高所得郡に居住する白人市民の乳児死亡率は1000人当たり4.01人、母体死亡率は10万人当たり10.85人で、いずれも比較12カ国の平均値より高かった。上位5%の高所得郡に居住する白人市民の大腸がん5年生存率は67.2%で、全米平均(64.9%)や6カ国平均より高く、4カ国平均と同等、2カ国平均より低かった。上位5%の高所得郡に居住する白人女性の乳がん5年生存率は92.0%で、12カ国いずれの5年生存率よりも高かった。上位5%の高所得郡に居住する白人小児の急性リンパ性白血病の5年生存率は92.6%で、1カ国より高かったが他の1...