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BRAF変異陽性大腸がんにベムラフェニブ併用が有効

2021年1月12日  専門誌ピックアップ

治療歴のあるBRAFV600E変異陽性の転移性大腸がん(CRC)患者106例を対象に、イリノテカン+セツキシマブに追加するBRAF阻害薬ベムラフェニブの効果を無作為化試験で検討した(SWOG S1406試験)。 その結果、主要評価項目に規定した無増悪生存率は、ベムラフェニブ上乗せ群の方がイリノテカン+セツキシマブ(非上乗せ)群より良好だった(ハザード比0.50、P=0.001)。奏効率は上乗せ群17%、非上乗せ群4%(P=0.05)、疾患制御率は65%、21%だった(P<0.001)。循環腫瘍DNAのBRAFV600E変異アレル頻度低下の発生率は上乗せ群87%、非上乗せ群0%で(P<0.001)、進行時のRAS獲得変異発生率は低かった。RNAプロファイリングで、上乗せ効果はBRAFサブグループやコンセンサス分子サブタイプに依存しないことが示唆された。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではあり...