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院内心停止後の転帰に社会経済的地位が影響

2021年1月12日  European Heart Journal

スウェーデン心肺蘇生登録の院内心停止(IHCA)データ2万4217件を用いて、社会経済的地位(SES)が院内心停止後の治療と生存に及ぼす影響を後ろ向き研究で検討。SESを教育と所得で定義し、年齢、性別、民族性、併存疾患、心拍、病因、施設、治療実施年度で調整した。 一次解析で、高SES患者は低SES患者と比べて心肺蘇生の実施遅れが有意に低いことが示された(オッズ比:高学歴0.89、高所得0.98)。高SES患者は心肺蘇生の生存可能性(同:高所得1.02)、良好な神経学的転帰で退院する可能性(同:高学歴1.27、高所得1.06)および30日生存(同:高学歴1.21、高所得1.05)が有意に高かった。2次解析で、高SES患者は予防的な心拍数モニタリングを行う可能性が有意に高いことが示された(同:高学歴1.16、高所得1.02)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォーム...