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進行性核上性麻痺の生存に遺伝子変異が関連

2021年1月13日  The Lancet Neurology

進行性核上性麻痺(PSP)患者を対象に、生存の遺伝的決定因子を2段階のゲノムワイド関連解析(GWAS)で検討。患者データは、Mayo ClinicやUniversity College Londonなどのブレインバンクや無症候性パーキンソン症候群を対象としたPROSPECT試験を利用した。 白人の欧州系のPSP患者1001例を解析対象とした第1段階のGWASの結果、第12染色体で生存とのゲノムワイド有意な関連が確認された(ハザード比1.42、95%CI 1.22-1.67、P=7.5×10-10)。そのリード一塩基多型であるrs2242367は、第2段階のGWASで新たに追加したMayo ClinicブレインバンクのPSP患者238例の解析(同1.22、1.00-1.48、P=0.049)および両段階計1239例の統合解析(同1.37、1.25-1.51、P=1.3×10-10)でも生存との関連を示した。発現定量的形質遺伝子座(eQTL)データベースのスクリーニングで、rs2242367にLRRK2および遺伝子間長鎖ノンコーディングRNA(IncRNA)のLINC02555とAC07...