1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 複数動脈グラフト使用CABG、高リスク者で転帰に性差

複数動脈グラフト使用CABG、高リスク者で転帰に性差

2021年1月13日  専門誌ピックアップ

米ニューヨーク市で2005-14年に冠動脈バイパス術(CABG)を施行した患者6万3402例のデータを対象に、単一または複数の動脈グラフト使用による長期転帰の違い、性別との関連をコホート研究で検討。傾向スコアでマッチングした男性ペア9512組と女性ペア1860組を比較した。調査した変数のほとんどで、男性より女性の患者背景が不良だった。 7年の追跡調査の結果、複数の動脈グラフトを使用した男性患者で死亡率が低かったが(調整ハザード比0.80、95%CI 0.73-0.87)、複数の動脈グラフトを使用した女性患者ではその傾向は見られなかった(同0.99、0.84-1.15)。長期死亡リスクで層別化すると、複数の動脈グラフトでは低リスク例の生存率が良好で、主要心臓有害事象の発現率が低かったが、高リスク例ではその関連は見られず、リスク閾値は男女で異なっていた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではあり...