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PARP阻害薬で骨髄異形成症候群と骨髄性白血病のリスク上昇

2021年1月15日  専門誌ピックアップ

PARP(ポリADP-リボースポリメラーゼ)阻害薬による骨髄異形成症候群(MDS)と急性骨髄性白血病(AML)のリスクを無作為化比較試験28件(PARP阻害薬群5693例、対照群3406例)の安全性メタ解析で推定。このほか、WHO医薬品安全性監視データベース(VigiBase)に報告されたPARP阻害薬関連のMDSまたはAML症例の臨床像を明らかにした。 プラセボ対照試験18件(対象計7307例)の解析で、プラセボと比較すると、PARP阻害薬でMDSとAMLのリスクが有意に上昇した(Petoオッズ比2.63、95%CI 1.13-6.14、P=0.026、I2=0%、カイ二乗検定P=0.91)。MDSとAMLの発症率は、PARP阻害薬群全体で0.73%(I2=0%、カイ二乗検定のP=0.87)、プラセボ群全体で0.47%(I2=0%、カイ二乗検定のP=1.00)だった。VigiBaseからは、PARP阻害薬に関連するMDS(99例)とAML(79例)症例を抽出すると、入手できたデータの投与期間中央値は9.8カ月(96例)、初回曝露からの潜伏期間中央値は17.8カ月(58例)だった。転...