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自閉症スペクトラム障害患者は物質使用障害リスクが高い

2021年1月15日  Journal of the American Medical Association

台湾の医療保険請求に基づく研究データベース(Taiwan National Health Insurance Research Database)を用いて、自閉症スペクトラム障害(ASD)患者の物質使用障害(SUD)リスクを検討。ASD患者6599例(平均年齢11.9歳、77.2%が男児)、対照2万6396例(平均年齢12.1歳、77.2%が男児)を対象とし、ASD患者のSUDリスクおよび併存疾患、向精神薬、死亡率との関連を検討した。 対照群と比較すると、ASD群はSUD(調整ハザード比2.33、95%CI 1.89-2.87)、アルコール使用障害(同2.07、1.60-2.63)、薬物使用障害(同3.00、2.15-4.58)の調整ハザード比が有意に高かった。ASD群内で向精神薬の使用状況を比較すると、向精神薬単剤使用(同0.60、0.43-0.66)と複数の向精神薬使用(同0.37、0.28-0.49)は、いずれも向精神薬不使用より有意にSUDリスクが低かった。死亡リスクは、SUDを合併したASD患者の方が、SUDがない対照より有意に高かった(同3.17、2.69-3.89)。 ...