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多疾患が併存する高齢者は認知症リスクが高い

2021年1月16日  専門誌ピックアップ

Swedish National study on Aging and Care in Kungsholmen(SNAC-K)のデータを用いて、多疾患併存高齢者の認知症リスクに対する炎症とアポリポ蛋白E(APOE)遺伝子型の影響を評価。認知症がなく、2疾患以上の慢性疾患を併存する60歳以上の高齢者2478例を疾患併存パターンに基づいて分類し、追跡で臨床的認知症を検出した。 その結果、精神神経系疾患、心血管系疾患、感覚障害・がんの多疾患併存者で、多疾患依存状態が不明な(unspecific)高齢者に比べて認知症に対するハザードが高かった(それぞれのハザード比1.66、95%CI 1.13-2.42、同1.61、1.17-2.29、同1.32、1.10-1.71)。統計学的に有意な交互作用が認められなかったが、この多疾患併存パターンではCRPの上昇に伴って認知症リスクが上昇し、さらにAPOE ε4保有者では精神神経系疾患および心血管系疾患が併存した場合に認知症リスクが高かった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投...