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35歳以上はフルオロキノロン系抗菌薬で動脈瘤リスク上昇

2021年1月16日  JAMA Surgery

米国で、MarketScan健康保険請求データベースを用いて、一般住民のフルオロキノロン系抗菌薬使用後の大動脈瘤および大動脈解離リスクを評価。2005-2017年のフルオロキノロン系抗菌薬または対照抗菌薬の処方を特定し、後ろ向きに分析した。コホートには大動脈瘤や大動脈解離歴、最近の抗菌薬投与および入院歴のない18-64歳の民間被保険者2782万7254例(抗菌薬投与4759万6545件)を組み入れ、対照の抗菌薬をアモキシシリン・クラブラン酸、アジスロマイシン、セファレキシン、クリンダマイシン、スルファメトキサゾール・トリメトプリムとした。 その結果、抗菌薬処方4759万6545件のうち905万3961件(19%)がフルオロキノロン系抗菌薬、3854万2584件(81%)が対照抗菌薬だった。処方1万件当たりの90日以内動脈瘤発生率は、重み付け前のフルオロキノロン群で7.5例(905万3961件中6752件)、対照群で4.6例(3854万2584件中1万7627件)だった。患者背景および併存疾患で重み付け後、フルオロキノロン群で動脈瘤発生率が上昇し(ハザード比1.20、95%CI 1.1...