1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. COVID-19の都市封鎖中に中所得国で出生時有害転帰が減少

COVID-19の都市封鎖中に中所得国で出生時有害転帰が減少

2021年1月16日  専門誌ピックアップ

ボツワナで実施した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の都市封鎖が出生時の有害転帰リスクに及ぼす影響を評価。全国出生転帰調査研究データを用いて、都市封鎖前(1月1日-4月2日)、都市封鎖実施中(4月3日-5月7日)、都市封鎖解除後(5月8日-7月20日)の3期間に記録された有害転帰[死産、早産、低出生体重児(SGA)、新生児死亡]と重度有害転帰(死産、超早産、超SGA、新生児死亡)を2017-2019年の同期間と比較した。 2017-2020年の1月1日-7月20日に単胎児を分娩した女性6万8448例を解析対象とした(母親の平均年齢26歳)。この期間に生じた何らかの有害転帰リスクは27.92-31.70%、重度の有害転帰リスクは8.40-11.38%だった。都市封鎖実施中は有害転帰リスクが0.81ポイント(相対減少率3%)、重篤な有害転帰リスク0.02ポイント(相対減少率0%)減少した。都市封鎖解除後の期間は、有害転帰リスクが1.72ポイント(相対減少率5%)、重度の有害転帰リスクが1.62ポイント(相対減少率14%)減少した。有害転帰の減少幅が大きかったのは、HIV陽性...