産後の抑うつに妊娠前の多嚢胞性卵巣症候群が関連

妊娠前の多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）と産後うつとの関連を評価する集団ベースのコホート研究を実施。米ユタ州で2016-18年に妊娠・出産に関するリスク評価の質問票［Utah Pregnancy Risk Assessment Monitoring System（UT-PRAMS）Phase 8 questionnaire］に回答した産後2-6カ月の女性3906例を対象に、重み付けした調整有病率比（aPR）を用いてPCOSと産後うつとの関連を評価した。 8.2％の女性が臨床的PCOS、19.1％が月経不順およびざ瘡、6.2％が月経不順と多毛、4.4％が上述の全3症状を報告した。17.7％が妊娠中の抑うつ、23.5%が妊娠中の不安、9.5％が産後の抑うつ気分、10.2％が産後の快感消失を経験していた。年齢、妊娠前BMI、人種・民族、教育、婚姻状況を考慮すると、臨床的PCOSに産後の抑うつ気分・快感消失の調整有病率比（aPR）が1.76高いことと関連していた。同様に、生理不順とざ瘡（aPR 1.65）、生理不順と多毛症（同1.40）、3症状すべて（同1.75）でも有病率が高かった。 この記...