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重症くも膜下出血の脳槽内Mg注入、H2静注併用で効果増強

2021年1月18日  専門誌ピックアップ

重症動脈瘤性くも膜下出血(SAH)患者37例を対象に、硫酸マグネシウム脳槽内注入(Mg)と水素水静注(H2)の併用効果を無作為化比較臨床試験で検討。被験者をMg+H2群、Mg群、対照群に無作為化し、14日間治療した。 その結果、Mg+H2群は、対照群に比べて治療開始3-14日までの血清中ニューロン特異的エノラーゼ(NSE)値、3-7日までの脳脊髄液中NSE値が有意に低かった。脳血管痙攣および遅発性脳虚血の発生率はMg+H2群およびMg群よりも対照群の方が有意に高かった。追跡評価3カ月時の修正ランキン尺度スコアおよびカルノフスキーの全身状態スコアに有意な群間差は見られなかったが、1年時の修正ランキン尺度0-2の発生率はMg+H2群とMg群が高かった。バーセルインデックスはMg+H2群の方が対照群よりも高かった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認くださ...