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外陰部パジェット病、断端陽性で再発・死亡リスク上昇

2021年1月19日  専門誌ピックアップ

日本国内で、外陰部パジェット病の外科切除後断端陽性と再発パターンの関連を全国後ろ向き研究(JGOG-1075S)の2次解析で評価。外科治療を施行したI-IV期侵襲性外陰部パジェット病女性患者139例(年齢中央値70歳)を対象とした。。 その結果、大多数はI期病変(61.2%)で、腫瘍サイズ中央値は5.0cmだった。対象患者の15.1%にリンパ節転移が認められた。手術の種類は単純外陰切除(46.0%)、根治的外陰切除術(28.1%)が多く、59.0%に外陰部再建手術を施行していた。35.3%が切除断端陽性、29.5%が1cm未満の切除断端近接だった。外陰部切除術の種類に切除断端の状態との関連は認められなかった(P=0.424)。追跡期間中央値は5.8年で、切除断端陽性に局所再発増加との関連が見られた(5年累積再発率:断端陽性35.8% vs. 切除断端陰性15.0%、P=0.010)が、遠隔再発との関連はなかった(18.3% vs. 16.0%、P=0.567)。このほか、切除断端陽性で全死亡率が上昇した(5年全生存率:切除断端陽性72.6% vs. 切除断端陰性88.2%、P=0.0...