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単純性虫垂炎の経口薬単独、静注薬併用に非劣性示せず

2021年1月19日  Journal of the American Medical Association

フィンランドの病院9施設で単純性急性虫垂炎患者581例(平均年齢36歳、44%が女性)を対象に、静注抗菌薬と経口抗菌薬の併用に対する経口抗菌薬単独の非劣性を無作為化臨床試験で検討(APPAC II試験)。経口薬単独群にモキシフロキサシン(400mg/日)を7日間経口投与し、静注薬+経口薬併用群には、etrapenem(1g/日)2日間静注後にレボフロキサシン(500mg/日)とメトロニダゾール(500mgを3回/日)を5日間経口投与した。主要評価項目は、1年間の追跡期間中に手術および再発を認めないこととした。 その結果、主要評価項目の発生率は経口薬単独群70.2%、静注薬+経口薬併用群73.8%だった。群間差は-3.6%(片側95%CI -9.7%-∞)で、信頼限界が非劣性マージンの6%を上回ったため、経口抗菌薬単独の非劣性は示されなかった(非劣性のP=0.26)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用さ...