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12-21歳の飲酒が脳の発達に悪影響

2021年1月20日  JAMA Neurology

青年期のアルコールと神経発達コンソーシアム(Consortium on Alcohol and Neurodevelopment in Adolescence)の参加者451例(非飲酒者および少量飲酒者291例、多量飲酒者160例)を対象に、多量飲酒と脳の白質微細構造の発達障害との関連を症例対照研究で検討。被験者の調査開始時の年齢は12-21歳で、4年間で最大5回の検査来院があった。 拡散テンソル画像による全脳の異方性比率の解析で、飲酒と微細構造の発達に有害な関連がある可能性が示された。年齢・性別を一致させた対照群と比較すると、多量飲酒者群で異方性比率の低下が確認された(t154=-2.7、P=0.008)。この低下の傾きに調査開始以降の飲酒日数の対数との相関が見られた(r156=-0.21、両側検定のP=0.008)。多量飲酒開始前後で微細構造の発達を比較した解析では、飲酒開始後に白質統合性の障害が発生するという予測が裏付けられた。異方性比率の傾きから、年齢とアルコールの交互作用(t152=3.0、P=0.004)から、アルコール関連障害が若いほど顕著に現れ、その影響は、青年期に発...