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小児期の成長ホルモン治療で心血管イベントリスク上昇

2021年1月20日  JAMA Pediatrics

小児期に受けた組換えヒト成長ホルモン(rhGH)治療とその後の心血管疾患リスクとの関連を全国コホート研究で調査。スウェーデン健康管理住民対象レジストリに登録された1985-2010年のデータを用いて、患者3408例と対照5万3444例を比較した。 25年の追跡調査の結果、心血管イベントが1809件報告され、粗発生率は患者群で25.6件/1万人年、対照群で22.6件/1万人年だった。患者群の心血管リスクの調整後ハザード比は1.69(95%CI 1.30-2.19)で、特に男性(調整ハザード比1.55、95%CI 1.12-2.13)よりも女性(同2.05、1.31-3.20)の方が高かった。下位集団を見ても、在胎不当過小児(ハザード比1.97、95%CI, 1.28-3.04)、成長ホルモン単独欠損症(同1.66、1.21-2.26)、特発性低身長(同1.55、1.01-2.37)のいずれも調整後ハザード比が高かった。治療期間の長さ(同2.08、1.35-3.20)と累積投与総量(同2.05、1.01-2.37)にも高心血管リスクとの関連が認められた。重症心血管疾患の調整後ハザード比は...