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1日複数回の排便で憩室炎発症のリスク上昇

2021年1月20日  専門誌ピックアップ

Nurses’ Health Study(NHS)およびHealth Professional Follow-up Study(HPFS)の参加者を対象に、排便回数と憩室炎発症との相関性を前向きに検討した。 その結果、追跡調査期間24年にわたって129万9922人・年を組み入れたNHSの参加者5214例、追跡調査期間14年にわたって36万8661人・年を組み入れたHPFSの参加者390例が新たに憩室炎を発症した。排便回数と憩室炎リスクとの間に逆相関が見られた。1日1回排便がある女性に比べると、1日に複数回の排便が認められる女性、1日1回より排便回数が少ない女性のハザード比は、NHS参加者でそれぞれ1.30(95%CI 1.19-1.42)および0.89(同0.82-0.95、傾向のP<0.0001)、HPFS参加者でそれぞれ1.29(同1.04-1.59)および0.61(同0.36-1.03、傾向のP=0.003)だった。排便と憩室炎との相関性に、年齢、BMI、身体活動、緩下薬の使用または繊維質摂取量による修飾は認められなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集し...