院外心停止に亜硝酸ナトリウム到着前投与は無益
2021年1月21日
Journal of the American Medical Association
米ワシントン州で院外心停止患者1502例(平均年齢64歳、34%が女性)を対象に、蘇生時に救急隊員が投与する亜硝酸ナトリウムによる病院到着時の生存率改善効果を二重盲検プラセボ対照第II相無作為化試験で検討。患者を亜硝酸ナトリウム45mg群(500例)、同60mg群(498例)、プラセボ群(499)に割り付け、蘇生処置中にできるだけ早くボーラス注射した。主要評価項目は、病院到着時の生存率とした。 その結果、病院到着時の生存率は、亜硝酸ナトリウム群45mg群41%、同60mg群43%、プラセボ群44%だった。プラセボ群との平均差は、45mg群-2.9%(片側95%CI -8.0%-∞、P=0.82)、60mg-1.3%(同-6.5%-∞、P=0.66)だった。退院時生存率など、事前に規定した副次評価項目のいずれにも有意差は認められなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しく...
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