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SGLT2阻害薬とGLP1受容体作動薬の便益と有害性を比較

2021年1月21日  British Medical Journal

心血管と腎臓のリスクがある2型糖尿病患者に用いるナトリウム・グルコース共役輸送体2(SGLT2)阻害薬とグルカゴン様ペプチド1(GLP1)受容体作動薬の便益と有害性を評価すべく、無作為化比較試験の系統的レビューとネットワークメタ解析を実施。根拠の確実性はGRADEを用いて評価した。試験764件(42万1346例)のデータを解析対象とした。 SGLT2阻害薬とGLP1受容体作動薬で、全死因死亡率、心血管死亡率、非致死的心筋梗塞発症率および腎不全発症率が低下した(高度の確実性)。SGLT2阻害薬で死亡率と心不全による入院、GLP1受容体作動薬で非致命的脳卒中が減少した。SGLT2阻害薬は性器感染を引き起こし(高度の確実性)、GLP1受容体作動薬では重度の消化器系有害事象が発現すると考えられた(低度の確実性)。いずれも肢切断、失明、眼疾患、神経障害性疼痛、健康関連QOLに及ぼす作用の証拠はないか、ほとんど認められなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Communit...