透析患者の高リン血症に食事指導は有効か

維持透析患者の持続性高リン血症に対する栄養士による食事指導の効果を検証。臨床試験12件（無作為化試験11件、非無作為化試験1件）を対象とした系統的レビューおよびメタ解析で血清リン濃度の低下効果を検討した。 その結果、食事療法は全試験で対照に比べて血清リン濃度を低下させており、試験8件では統計学的有意差が認められたが、主に無作為化の問題とプロトコルからの逸脱のため、全体的に根拠の確実性が低かった。月1回の食事指導（20-30分）によって、栄養状態を損ねることなく、4-6カ月間にわたり血清中リン値が有意に低下することが確認された（平均差－0.87mg/dL）。食事指導を中止すると、効果が持続する可能性は低いと考えられた。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。） 記事へのコメント投稿はこちら ...