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小児クローン病、第1選択薬IFXは従来治療より優れる

2021年1月24日  専門誌ピックアップ

新たに中等症ないし重症クローン病の診断を受けた3-17歳の患児100例を対象に、第1選択薬インフリキシマブ(FL-IFX、0、2、6、14、22週に5回投与)が従来治療(完全経腸栄養療法または経口プレドニゾロン)に比べて寛解の達成と維持に有効であるかを非盲検無作為化比較試験で検討。両群ともにアザチオプリン維持療法を併用した。 その結果、FL-IFX群は従来治療群に比べて、10週の臨床的寛解率(59% vs. 34%、P=0.021)および内視鏡的寛解率(59% vs. 17%、P=0.001)が高かった。主要評価項目の52週の臨床的寛解に有意差はなかったが(P=0.421)、治療のエスカレーションを必要とせずアザチオプリン単剤療法で臨床的寛解が得られた患者の割合はFL-IFX群46例中19例(41%)、従来治療群48例中7例(15%)だった(P=0.004)。 ■この記事に対する有識者のコメント 新谷歩 大阪市立大学大学院医学研究科医療統計学 教授 介入群で41例中24名(59%)、標準治療群では44例中15例(34%)が臨床的寛解を達成したことにより、主解析に用いられたのは85例で...