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J&J社のCOVID-19ワクチン候補、中間結果で安全性と免疫原性良好

2021年1月24日  New England Journal of Medicine

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン候補Ad26.COV2.S[組換え型複製不能アデノウイルス血清型26(Ad26)ベクター]の安全性と免疫原性を多施設共同プラセボ対照第I/IIa相試験で評価。18-55歳(コホート1)と65歳以上(コホート3)の健康成人計805例を対象とし、低用量、高用量、プラセボのいずれかを単回または2回接種した(コホート2は長期データ観察中で、ここには報告されていない)。 コホート1とコホート3への初回ワクチン投与後およびコホート1への2回目投与後に認められた主な有害事象は、疲労、頭痛、筋肉痛、注射部位疼痛で、主な全身性有害事象は発熱だった。全身性有害事象は、コホート3の方がコホート2よりも少なく、低用量接種群の方が高用量接種群よりも少なかった。2回目の接種後の反応原性は低かった。 野生型ウイルスに対する中和抗体価の検出率は、初回ワクチン接種後29日目で全参加者の90%以上(幾何平均抗体価224-354)、57日目で100%に達し、その後もワクチン投与回数や年齢層を問わず抗体価が上昇した(同288-488)。抗体価は71日目まで安定していた。...