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小児の重度アナフィラキシー、ピーナツが主原因 欧州

2021年1月24日  Allergy

欧州アナフィラキシーレジストリ(European Anaphylaxis Registry)のデータを用いて、小児および青年のピーナツアナフィラキシーの特徴を調査。2007年7月から2018年3月までに報告された食物誘発性アナフィラキシー症例3514例の56%が18歳未満で、459例の原因はピーナツだった(全ピーナツアナフィラキシー症例の85%)。 同じ食物への反応歴保有率はピーナツ群42%、その他の食物群38%(P=0.001)、喘息併存率は47%、35%(P<0.001)、関連補助因子保有率は29%、22%(P=0.004)、二相性反応発生率は10%、4%(P=0.001)といずれもピーナツ群で高かった。Ring&Massmerの重症度グレードIII患者の割合はピーナツ群65%、その他の食物群56%、グレードIVでは1.1%、0.9%だった(P=0.001)。両群ともにアドレナリン自己注射率は低く(17% vs. 15%)、医療者による注射率はその他の食物群で高かった(26% vs. 34%、P=0.003)。入院率はピーナツ群で高かった(67% vs. 54%、P=0.004)...