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特発性低髄液圧症候群、検査結果が正常の場合も

2021年1月25日  JAMA Neurology

特発性低髄液圧症候群(SIH)の臨床症状、検査所見、治療転帰に関する科学的根拠を系統的レビューとメタ解析で包括的に検討。PubMed/MEDLINE、Embase、Cochraneから抽出した試験144件(平均被験者数53例)を解析対象とした。 その結果、発生率の高い症状は起立性頭痛(92%)、次いで悪心(54%)、頸部痛/硬直(43%)だった。脳MRIの診断感度が最も高く、被験者の73%でびまん性の硬膜造影所見が認められたが、19%では正常と判定された。脊髄ニューロイメージングの硬膜外脳脊髄液検出率は48-76%だった。デジタルサブトラクション脊髄造影および磁気共鳴脊髄造影で漏出部位の検出感度が高かった。腰椎穿刺開放圧の低値が被験者の67%、正常値が32%、高値が3%で見られた。治療成功率は保存療法28%、単回の硬膜外自家血パッチ64%で、20mL超の自家血パッチは少量のパッチに比べ成功率が高かった(77% vs. 66%)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Co...