膵がん導入療法のGem/nab-PTX継続は逐次FOLFIRINOXと同等

未治療の局所進行膵臓腺がん患者を対象に、導入化学療法のGem/nab-PTX療法（ゲムシタビン＋nab-パクリタキセル）投与後にGem/nab-PTX継続投与（64例）またはFOLFIRINOX療法（5-FU＋ロイコボリン＋イリノテカン＋オキサリプラチン）逐次投与（66例）に割り付けた非盲検多施設共同無作為化第II相試験で有効性と安全性を比較した（NEOLAP-AIO-PAK-0113試験）。 その結果、主要評価項目に規定した手術施行率（腫瘍の肉眼的完全切除）はGem/nab-PTX群35.9％、FOLFIRINOX群43.9％だった（オッズ比0.72、95％CI 0.35-1.45、P＝0.38）。導入化学療法中に発現したグレード3以上の有害事象は、Gem/nab-PTX群64例中35例（55％）、FOLFIRINOX群66例中35例（53％）に認められた。 ■この記事に対する有識者のコメント 新谷歩 大阪市立大学大学院医学研究科医療統計学 教授 差があるかどうか（優越性）を見るのに対し、差がない（同等性）解析を行うとき、有意差がない（P値>0.05）ので、同等だと結論づけることは...