COVID-19入院患者のACEI/ARB継続は安全

ブラジルの新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のため入院し、入院前からアンジオテンシン変換酵素阻害薬（ACEI）またはアンジオテンシンII受容体遮断薬（ARB）を使用していた患者計659例（年齢中央値55.1歳、70歳以上14.7％、女性40.4％）を対象に、ACEI/ARBが臨床転帰に及ぼす影響を無作為化臨床試験で検討した。 COVID-19発症から入院までの期間中央値は6日、27.2％がベースラインでの室内気酸素飽和度が94％未満だった。入院時の臨床的重症度は、軽症57.1％、中等症42.9％だった。主要評価項目とした退院後生存日数は、投与中止群（平均21.9日）と継続群（平均22.9日）で有意差はなく、平均比は0.95（95％CI 0.90-1.01）だった。このほか、死亡（中止群2.7％ vs.継続群2.8％、オッズ比0.97、95％CI 0.38-2.52）、心血管死（同0.6％ vs. 0.3％、1.95、0.19-42.12）、COVID-19進行（同38.3％ vs. 32.3％、1.30、0.95-1.80）にも有意差はなかった。主な有害事象は、侵襲的機械換...