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膝OA、靴底が平らな靴の優越性示されず

2021年1月27日  Annals of Internal Medicine

中等症ないし重症の症候性内側型変形性膝関節症(膝OA)患者164例を対象に、クッション性と安定性がある靴と比較した靴底が平らで柔軟性のある靴の有効性を患者および測定者盲検無作為化試験で検討した。患者は、割り付けられた靴を1日6時間以上、6カ月間にわたって着用することとした。主要評価項目は6カ月時の歩行時疼痛(11段階の評価尺度)および身体機能(0-68点のWOMAC下位尺度)、副次評価項目は、その他の疼痛および機能評価スコア、身体活動、生活の質(QoL)とした。 その結果、161例(98%)が試験を完了した。主要評価項目およびあらゆる副次評価項目で、靴底が平らで柔軟性のある靴がクッション性と安定性がある靴よりも優れているという根拠は認められなかった。クッション性と安定性がある靴の方が疼痛の改善度が良好だった(平均差1.1点、95%CI 0.5-1.8、P=0.001)が、機能では群間差は認められなかった(同2.3点、-0.9-5.5、P=0.167)。膝関連のQoL(同-5.3点、-10.0--0.5点)および同側股関節の疼痛(同0.7点、0.0-1.4)は、クッション性と安定性があ...