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ARDSの肺保護換気、6戦略を比較

2021年1月28日  専門誌ピックアップ

中等症ないし重症の急性呼吸窮迫症候群(ARDS)に用いる肺保護換気戦略の死亡抑制効果を無作為化試験34件(被験者計成人患者9085例)のネットワークメタ解析で検討。低1回換気量(Vt)戦略、高Vt戦略、高呼気終末陽圧(PEEP)戦略、腹臥位換気戦略、高頻度振動法(HFO)、静脈脱血-動脈送血体外式膜型人工肺(VV ECMO)を比較した。 その結果、腹臥位+低Vtの効果が最も高く、低Vtに対する相対リスクは0.74(95%CI 0.60-0.92、高度の確実性)だった。VV ECMOの効果も高く、相対リスクは低Vtとの比較で0.78(同0.58-1.05)、高Vtとの比較で0.66(同0.49-0.88)だったが、極めて重症の患者にのみ使用されるため確実性は低かった。高PEEP+低Vtは中等度の効果を示し、相対リスクは対低Vtで0.91(95%CI 0.81-1.03、低度の確実性)、高Vtとの比較で0.77(同0.65-0.91、中等度の確実性)だった。高Vtは効果が最も低く、低Vtと比較した相対リスクは1.19(同1.02-1.37、中等度の確実性)だった。HFOおよび高Vt+腹臥...