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IBD患者は喫煙で大腸腫瘍リスク上昇

2021年1月28日  専門誌ピックアップ

PALGA(Dutch nationwide pathology registry:オランダの全国病理学データベース)に登録されている炎症性腸疾患(IBD)患者1386例を対象に、大腸腫瘍発症と喫煙の関連を後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、153例(11.5%)が大腸腫瘍を発症した。クローン病では一親等の大腸腫瘍歴(P=0.001)、潰瘍性大腸炎(UC)では炎症性ポリープ(P=0.005)など、既知の危険因子の影響が見られた。UCでは、喫煙歴があると大腸腫瘍リスクが上昇した(ハザード比1.73、95%CI 1.05-2.85)が、受動喫煙による影響はなかった。クローン病では、能動喫煙(同2.20、1.02-4.76)および受動喫煙(同1.87、1.09-3.20)で大腸腫瘍リスクが有意に上昇した。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください...