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COVID-19、退院6カ月後も7割以上に後遺症

2021年1月28日  Lancet

中国・湖北省武漢市の金銀潭医院に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のため入院し、2020年1月7日から同年5月9日の間に退院した患者1733例を対象に、退院後の長期健康転帰を後ろ向きおよび前向きコホート研究で評価。全例に問診、身体診察、6分間歩行テスト、血液検査、検体採取を実施した。入院中の7段階重症度尺度の最高点3点、4点、5-6点だった回復者には肺機能検査、胸部の高解像度CT、超音波検査を実施し、ロピナビルリトナビルの臨床試験に参加していた回復者には抗体検査も実施した。 回復者の年齢中央値は57.0歳、897例(52%)が男性で、発症後の追跡期間中央値は186.0日だった。退院後に認められた主な症状は、疲労または筋力低下(63%)、睡眠障害(26%)、不安または抑うつ(23%)だった。6分間歩行距離の中央値が正常範囲下限以下だった割合は、入院中の重症度尺度が3点だった回復者24%、4点の回復者22%、5-6点の回復者29%だった。肺拡散障害を認めた回復者の割合は、入院中の重症度尺度3点で22%、4点で29%、5-6点で56%、CTスコア中央値は、入院中の重症度尺度3点で...