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重症COVID-19、4カ月後も肺機能異常を確認

2021年1月29日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)回復後の肺転帰をスイス全国多施設前向きコホート観察試験で検討。WHO重症度分類で判定した軽症または中等症47例と重症または重篤66例を対象に、COVID-19罹患4カ月後の肺機能と画像所見を評価した。 その結果、重症・重篤例に、肺機能(DLCO%予測値)低下、6分間歩行テストの距離短縮、運動誘発酸素飽和度低下が認められた。年齢、性別およびBMIを調整後、重症・/重篤COVID-19罹患後の患者は、追跡調査時のDLCO%予測値が20.9(95%CI 12.4-29.4、P=0.01)低下した。年齢、性別、BMI、6分間歩行および運動時最小SpO2を多変量モデルに含めると、DLCO%予測値が重症・重篤COVID-19罹患の最も強い独立の因子だった(10%予測値当たりの調整オッズ比0.59、95%CI 0.37-0.87、P=0.01)。追跡調査時の胸部CTモザイクパターンに、年齢と性別の調整に関係なく、重症・重篤COVID-19罹患歴と有意な関連が認められた(同11.7、1.7-239、P=0.03)。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメ...