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看護師主導の介入で診療所でのACP促進

2021年1月29日  JAMA Internal Medicine

米ノースカロライナ州のプライマリケア診療所8施設を受診する多疾患併存高齢者759例(平均年齢77.7歳、女性59.9%)を対象に、医療従事者向けの電子医療記録インターフェースを用いた看護師主導の介入によるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)促進効果をZelen法による無作為化臨床試験で検討。主要評価項目は、電子医療記録上のACPに関する話し合いの記録発生とした。 その結果、主要評価項目発生率は、看護師主導ACPパス群42.2%、通常治療群3.7%で、ACP請求コードを使用した患者の割合は25.3%、1.3%、代理意思決定者指定では64%、35%、ACP法的文書記入では24.3%、10.0%と、いずれも看護師主導のACPパス群の方が高かった(いずれもP<0.001)。追跡期間中の救急科受診および入院の発生率は両群同等だった(ハザード比1.17、95%CI 0.92-1.50)。 ■この記事に対する有識者のコメント 新谷歩 大阪市立大学大学院医学研究科医療統計学 教授 通常の無作為化試験は「半分の可能性で治療が受けられない」ことを説明したうえで、同意を得て、登録を行った後、無作為化が...