豪州の一般高齢者2万1315例を対象にビタミンD補給による死亡およびがん抑制効果を検討した無作為化二重盲検プラセボ対照試験(D-Health試験)のデータを用いて、月1回のビタミンD(6万IU)補給による急性呼吸器感染症のリスク、罹患期間、重症度が抑制効果を検討。追跡期間は最長5年だった。 対象者から無作為に選択した1万5373例の急性呼吸器症状発生報告の年間調査データおよび別途選択した2598例の冬期8週間の呼吸器症状日誌データを解析した結果、ビタミンD補給で急性呼吸器感染症のリスクは低下しなかった(調査データ解析でオッズ比0.98、95%CI 0.93-1.02、日誌データ解析でオッズ比0.98、0.83-1.15)。日誌データの解析で、症状持続期間の短縮が示されたが、短縮はわずかで、臨床的に意味があるとは考えられなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フ...
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