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抗うつ薬の疼痛改善効果は?

2021年1月30日  British Medical Journal

腰痛と変形性関節症による疼痛に用いる抗うつ薬の効果を系統的レビューとメタ解析で評価。腰痛や頸部痛、坐骨神経痛、変形性股関節症、変形性膝関節症がある患者で抗うつ薬の有効性および安全性をプラセボと比較した無作為化比較試験33件(計5318例)を対象とした。主要評価項目は、疼痛および機能障害とした。 その結果、確実性が中等度の根拠から、セロトニン-ノルアドレナリン再取込み阻害薬(SNRI)で3-13週時に腰痛が軽減(平均差−5.30、95%CI -7.31--3.30)、確実性が低度の根拠から、SNRIで3-13週時に変形性関節症の痛みが軽減したことが示された(同−9.72、-12.75--6.69)。確実性が非常に低い根拠では、SNRIで坐骨神経痛が2週間以内に軽減した(同−18.60、-31.87--5.33)が、3-13週時には改善が見られなかった(同−17.50、-42.90-7.89)。確実性が低度ないし非常に低度の根拠では、三環系抗うつ薬(TCA)によって坐骨神経痛は2週間以内に改善しなかった(同−7.55、-18.25--3.15)が、3-13週時(同−15.95、-31.5...