脳梗塞の血栓回収単独、tPA併用に非劣性示せず
2021年1月31日
Journal of the American Medical Association
日本国内で、大血管閉塞による急性脳梗塞患者204例を対象に、血栓回収療法に血栓溶解療法[アルテプラーゼ(rt-PA)0.6mg/kg静注]を併用する必要性を医師主導の多施設共同無作為化非盲検非劣性試験で検討(SKIP試験)。主要有効性評価項目は90日時の良好な転帰(修正Rankin尺度スコア0-2点と定義)に規定し、非劣性マージンのオッズ比を0.74、片側有意水準の閾値を0.025(97.5%CI)とした。 対象の204例全例(年齢中央値74歳、男性62.7%、NIH脳卒中尺度スコア中央値は18点)が試験を完遂した。血栓回収療法単独群101例中60例(59.4%)および血栓溶解療法併用群103例中59例(57.3%)に主要評価項目の良好な転帰が認められ、群間差はなかった(2.1%、片側97.5%CI -11.4%-∞、オッズ比1.09、片側97.5%CI 0.63-∞、非劣性のP=0.18)。副次有効性評価項目と安全性評価項目に規定した計11項目のうち、90日死亡率を含む10項目に有意差は認められなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投...
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