脳梗塞、血栓回収前のrt-PA静注は必要か

中国で、脳前方循環の近位部閉塞が確認された発症4.5時間以内の脳梗塞患者234例（平均年齢68歳、女性43.6％）を対象に、血栓回収療法単独と静脈内血栓溶解療法［アルテプラーゼ（rt-PA）］＋血栓回収療法併用の機能的転帰を多施設共同無作為化非劣性試験で比較（DEVT試験）。主要評価項目は、90日時の機能的自立（修正Rankin尺度スコア0-2点と定義）達成率とした。非劣性マージンは－10％とした。 その結果、血栓回収単独群116例中63例（54.3％）、血栓溶解併用群118例中55例（46.6％）が90日時の機能的自立を達成した（差7.7％、片側97.5％CI 5.1％-∞、非劣性のP＝0.003）。安全性評価項目に規定した症候性脳内出血発生率と90日死亡率に群間差は認められなかった。 この記事への読者の皆様（医師）からのコメントを募集しています。（こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが採用されるものではありません。詳しくは投稿フォームをご確認ください。） 記事へのコメン...