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無症候BMPR2変異保有者のPAHリスクは高い

2021年2月1日  専門誌ピックアップ

症状のないBMPR2変異保有者55例(年齢中央値37歳、男性26例)の肺動脈性肺高血圧症(PAH)発症リスクを検討(DELPHI-2試験)。被験者に、臨床的評価、心電図検査、肺機能検査、6分間歩行距離、心肺運動負荷試験、胸部X線検査、心エコー検査、NT pro-BNP値測定などから成る年1回の検査を2年間以上実施した。希望者には試験開始時に右心カテーテル検査も実施した。 その結果、試験開始時の心エコー検査およびNT pro-BNP測定の結果からPAHが疑われた患者はいなかった。全例に右心カテーテル検査を実施し、2例(3.6%)が軽度PAH、12例(21.8%)が運動誘発性肺高血圧症の診断を受けた。追跡118.8人年で、さらに3例がPAHの診断を受け、1年当たりのPAH発症率は2.3%となった(男性0.99%、女性3.5%)。PAHの診断を受けた全例が、最終追跡時に経口療法を実施しており、低リスクを維持していた。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カ...