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黒色腫の悪性度に2型糖尿病が関連

2021年2月2日  British Journal of Dermatology

悪性黒色腫の診断を受けた患者443例を対象に、黒色腫の悪性度と2型糖尿病、血糖制御およびメトホルミン治療との関連を横断的多施設共同研究で調査した。 患者平均年齢は55.9歳で、50.6%が男性、Breslowの腫瘍深達度中央値は0.85mmで、1mm以下が56%、1-2mm以下が21.7%、2-4mm以下が14.2%、4mm超が8.1%だった。2型糖尿病の診断を受けた48例(10.8%)に、年齢、性別、肥満、アルコール摂取および喫煙習慣で補正した後も、Breslowの腫瘍深達度 2mm超(オッズ比2.6、95%CI 1.4-4.9、P=0.004)と4mm超(同3.6、1.7-7.9、P=0.001)、腫瘍核分裂速度5/mm2超(同4.5、1.4-13.7、P=0.009)、センチネルリンパ節転移(同2.3、1-5.7、P=0.038)、腫瘍病期I-II期と比較したIII-IV期(同3.4、1.6-7.4、P=0.002)との関連が認められた。糖化ヘモグロビン値、メトホルミン治療と悪性度の間に有意な関連は見られなかった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。...