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自閉症スペクトラム障害患者は自殺行動リスク高い

2021年2月3日  専門誌ピックアップ

デンマークの全国レジストリに登録された10歳以上の男女655万9266人を対象に、自閉症スペクトラム障害(ASD)患者の自殺行動リスクを後ろ向きコホート研究で検討。3万5020人がASDの診断を受けていた(平均診断時年齢13.4歳、男性73.4%)。 自殺企図件数は全体6万4109件、ASD患者群587件(0.9%)、自殺件数は1万4197件、53件(0.4%)だった。ASD患者群の非患者群に対する調整後発生率比(aIRR)は自殺企図3.19(95%CI 2.93-3.46)、自殺3.75(同2.85-4.92)だった。女性の男性に対する自殺企図のaIRRはASD患者群4.41(同3.74-5.19)、非患者群1.41(同1.39-1.43)だった。精神疾患なし群に対する自殺企図のaIRRはASD患者の併存精神疾患なし群1.33(同0.99-1.78)、併存精神疾患あり群9.27(同8.51-10.10)で、ASD患者群の自殺企図者の92.3%、自殺者の90.6%に併存疾患があった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは...