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アルツハイマー病進行予測にp-tau 181が有用

2021年2月3日  JAMA Neurology

Alzheimer’s Disease Neuroimaging Initiativeのデータを用いて、血漿リン酸化タウ(p-tau)181がアルツハイマー病(AD)の進行および認知機能低下のマーカーとして有用かを縦断的コホート研究で検討。認知障害患者(CImp)735例(軽度認知障害537例、アルツハイマー型認知症198例)および認知障害のない対照378例の計1113例を対象に、p-tau 181を血漿ニューロフィラメント軽鎖(NfL、神経損傷の疾患非特異的マーカー)と比較した。 その結果、血漿p-tau181の縦断的変化に認知機能低下(対照:r=-0.24、P<0.001、CImp:r=0.34、P<0.001)、グルコース代謝低下(対照:r=-0.05、P=0.48、CImp:r=-0.27、P<0.001)、ADに特徴的な脳領域の灰白質体積減少(対照:r=-0.19、P<0.001、CImp:r=-0.31、P<0.001)との関連が認められた。この関連は、アミロイドβ陽性者だけに見られた。血漿p-tau181と血漿NfLはいずれも、認知機能および(ADの影響を受ける)脳領域...