前立腺がんの超寡分割照射、6年時QOLは従来型と変わらず

前立腺がん患者1180例を対象に超寡分割照射の従来型分割照射に対する非劣性を検証した第III相試験（HYPO-RT-PC試験）で副次評価項目に規定した患者報告QOLを放射線治療後最長6年間にわたって追跡。1165例を解析対象とした。 その結果、治療終了時、超寡分割群は従来型分割群に比べて、評価の10項目中7項目で臨床的意義のあるQOL低下の発生率が有意に高かった［排便回数（P＜0.0001）、慌ててトイレに行く（P＝0.0013）、鼓腸（P＝0.0013）、腸痙攣（P＜0.0001）、粘液（P＝0.0014）、血便（P＜0.0001）、日常活動の制限（P＝0.0014）］。6年時は、排尿の煩わしさ全体（従来型分割群33％ vs. 超寡分割群28％、平均差5.1％、95％CI －4.4-14.6、P＝0.38）、排便の煩わしさ全体（33％ vs. 28％、同5.7％、－3.8-15.2、P＝0.33）、性的な煩わしさ全体（60％ vs. 50％、同9.1％、－1.4-19.6、P＝0.15）、全般的健康・QOL（42％ vs. 37％、同5.0％、－5.0-15.0、P＝0.41）臨床...