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救命医療の資源配分原則、日本国民は概ね同意か

2021年2月3日  Chest

日本国内で、医療従事者と一般市民の間で、感染症大流行下での機械的人工呼吸器の割り当てに対する、意識に隔たりがあるかどうかを、救命医療資源配分に関する国際的トリアージ原則への同意または不同意の程度で評価した。対面またはオンラインによる4点リッカート尺度質問票を用いた。 質問票を3191件配布し、1520件の回答を得た。トリアージ原則で最も同意が多かったのは、目の前の疾患からの生存率が最大になるように資源を配分する「最も多くの命を救う」)で、回答者の95.8%が同意した。回答者の82.2%が疾患予後の予測に基づく利益の最短期間を確保する配分(「利益の最短期間確保」)、80.1%がまだライフステージが少ない人への配分(「ライフサイクル」)に同意した。64.4%が機械的人工呼吸器を中止してもっと適切な患者に再配分することに同意した。先着順に人工呼吸器を使用できるという原則を支持したのは、わずか29.4%だった。 この記事への読者の皆様(医師)からのコメントを募集しています。(こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレ...